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炭酸ガスで部分痩せ

炭酸ガスパックで小顔効果が得られることは、開発当初から「感じて」いたことですが、科学的根拠はありませんでした。神戸大学医学部との共同研究が進んでいく中で、炭酸ガスによる筋力増強作用が、重力に逆らって頬などを引っ張り上げるため、小顔に見える効果があると考えていました。それでも、お腹まわりが引き締まり、ウェストサイズが数cmサイズダウンする現象の説明がつきませんでした。

そんな中で、炭酸ガスによる筋力増強作用の研究において、ミトコンドリアの増大や活性化が明らかになり、学術論文として発表しました。ミトコンドリアは細胞のエネルギー源であるATPを作る重要な働きを持っていますが、その原料の一つとして脂肪酸が使われるため、ミトコンドリアの活性化は脂肪代謝促進、すなわちダイエット効果につながると期待されます。そこで、筋力増強作用とともに、脂肪代謝に対する炭酸ガスの作用を、MRIを使って見たところ、皮膚から炭酸ガスを吸収させるだけで、部分痩せが可能になることが示されました(酒井良忠、健常ヒトボランティアにおける炭酸ガス経皮吸収による脂肪量,筋肉量の変化、デサントスポーツ科学第35巻;http://www.descente.co.jp/ishimoto/des35/index.html)。

本研究では、1週間に1回もしくは5回、1回10分間、1~3ヶ月間、片足全体の皮膚から炭酸ガスを吸収させ、もう片方の足と比較しました。測定結果は統計学的処理をしました。その結果、週1回で皮下脂肪が落ちやすいものの、週5回では効果が得にくいことが判明しました。

世の中には「食べながら痩せる」と称するダイエット食品や、「1日たったこれだけの運動」で痩せられる運動マシンなどがありますが、科学的根拠がないものや、実際の効果が確認されていないものもありあります。それに対し、炭酸ガスで部分痩せが可能なことは、今回の研究で示すことが出来ました。ただし、週1回で効果があるのに、週5回ではなぜ効果が出にくいのか、炭酸ガスの吸収は1回10分間で本当に十分なのかなど、まだまだ解明しなければならない問題がたくさんあります。

われわれの研究目的は、ダイエット法の開発ではないのですが、メタボリックシンドロームやロコモーティブシンドロームの解決に、炭酸ガス療法が、有効で安全な手段になり得ると信じて、日々実験に取り組んでいます。その研究成果は、安全で確実な、ダイエットにも役立つ方法となる可能性が高く、より豊かな人生を送るための技術となると確信しています。今後も、炭酸ガス療法の研究にご注目ください。

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